私は照明設計(照明デザインとも照明計画とも照明プランとも言いますが…)の仕事をしています。
と同時に、その照明設計の方法や照明理論を教える仕事もしています。
すると、
「◯◯の照明デザインの仕方を教えて下さい」
「△△の照明プランはどうしたらよいのですか」
というような質問をいただくことがよくあるのです。
でも、困るのですよね。
業種や施設によって決まった照明設計の方法とか、パターンのようなものは無いのですから。
お答えのしようがありません。
照明設計には何か決まりとかパターンとかモデルがあって、それをパズルのように組み合わせればできるものと思われているのかしら?
私は様々なタイプの施設の照明設計をしてきました。
学校、オフィス、ショールーム、研究施設、飲食店、物販店、住宅…
ありがたいことに、多種多様なプロジェクトに関わらせていただいてまいりました。
でも私は、それぞれの施設の照明パターンやモデルを知っていたから、設計ができたのではないですよ。
そもそもパターンやモデルなんて存在しないし、仮にあったとしても覚えきれるものではありません。
では、何故パターンやモデルといった手本なしに、様々な施設空間の照明設計ができるのでしょうか。
それは、照明理論が確実に身についているから。
私は、これまで学んできた照明理論を基に照明設計をしています。
照明設計で行うのは、
・その場の用途や目的に合った光の状態を見極める
・その光の状態を創り出すために必要な光の条件を決める
こと。
照明理論がきっちり身についていれば、どんな場所、空間であっても、その場の用途や目的に合った光の状態を見極め、その光の状態を創り出すために必要な光の条件を決めることができます。
先日、YouTubeでこんな動画を見て、
「そのとおり!」
と思わず膝を打ちました。
<教養に囚われ過ぎてる現代人へのメッセージが深すぎた【山田五郎 公認切り抜き】>
https://youtu.be/Z9exDuoFpvM
山田五郎さんが仰る「幹と枝」が、照明においては照明理論なのです。
で、「葉っぱ」が既に創り出され何処かに存在する照明デザイン。
「幹と枝」
どんな分野でも同じなんだなぁ。
照明設計をしたい、そのために何をしたら良いのかと考えている方は、まずは照明の「幹と枝」をしっかり作るところから始めてくださいね。
■ at light laboratory の照明講座 ■
【照明基礎講座】
<vol.1334 対面講座のデメリットを解消する試み>
https://bit.ly/3osufBj
でもご紹介しました。
照明理論の基本を6回で学ぶ講座です。
オンラインの動画講座ですので、いつでもどこでも、
ご自身のご都合に合わせて学習をすすめることができます。
現在も、日本の各地からご受講いただいています。
*詳細はこちら
https://light-lab.hp.peraichi.com/basic-lighting
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