vol.619 紅葉に必要な光の条件

ここ東京では、今週に入ってからメキメキ寒くなってきました。
朝晩などは寒いくらい。
このように秋の訪れを感じるようになると、紅葉が待ち遠しくなってきます。

当事務所兼自宅が面している石神井公園も、毎年紅葉が見事なのですよ。
よく晴れた早朝に、紅葉を愛でながらお散歩をするのは楽しいもの。
その景色は値千金。
ちょっとくらい寒くてもへっちゃらです。

もちろん、今年の紅葉も楽しみ。
でも、まだ公園の木々が色づく気配はありません。
やっぱり、うんと冷える日がないと紅葉は始まらないですよね。

…と、私は、寒くなることで葉が色づくとばかり思っていました。
ところが、紅葉には光も大きく影響していることを知ったのです。

<不安定な天気続く 紅葉に異変が起きています。>
2016/10/12 フジテレビ系(FNN)
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20161013-00000920-fnn-soci

夏の終わりから先月くらいにかけての不安定な天気で、紅葉に異変が起きているといいます。
このニュースで報じられていたのは、概ねこのようなこと。

・今年は紅葉が遅れている
・遅れの原因は日照不足
・紅葉は光合成をしたものをもとに赤くなるがその光合成をするための光が不足するために色づきが遅くなる
・紅葉には日中に光を浴びることが重要
・日照時間が少ないと紅葉が遅れる

紅葉には光合成が関わっていたのですね。

気象庁のHPを見ると、最近の日照時間がわかります。
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/mdrr/tenkou/alltable/sun00.html#a44

東京の過去30日間の日照時間は、何と62.2時間。
平年比56%なのですって!

この分では、東京の紅葉はまだまだまだまだ先のようですね。

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【光の教室-プライマリー クラス】
2016年10月期の第2回講座を、11月10日(木)に開催します。

テーマは「照明用語と単位/色彩のしくみ」
光の単位とその定義、そして色彩を表現するシステムと色温度、演色性について学びます。

<光の教室-プライマリー クラス 講座概要>
http://www.light-lab.com/cn11/cn13/pg184.html

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